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日系企業が米国事業で陥りがちな5つの失敗

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日系企業が米国事業で陥りがちな5つの失敗

日本で確かな成功を収めた企業が、米国市場に出た途端に苦戦する——。私たちはこの光景を、30年にわたり何度も目にしてきました。

つまずきの原因は、多くの場合、商品力でも資金力でもありません。「日本では正解だったやり方」を、そのまま米国に持ち込んでしまうことにあります。日米の営業・商習慣は、大げさではなく180度違います。

ここでは、日系企業が米国事業で繰り返しがちな5つの間違いと、その対処法をご紹介します。

間違い① 沈黙を「美徳」と思い込む

日本では、商談中の沈黙は「熟考」「敬意」のサインです。しかしアメリカでは、沈黙はしばしば「関心の欠如」「準備不足」「自信のなさ」と受け取られます。間を埋めずに黙っていると、相手は「この人は何も言うことがないのか」と感じてしまいます。

対処法:沈黙を恐れず、しかし沈黙に頼らない。受け身ではなく、適切に言葉で間を埋め、会話を主導しましょう。

間違い② 日本式の意思決定リズムで、決裁者を動かさない

日本企業の購買は、根回しと稟議に代表される合意形成型です。時間はかかっても、決まれば組織が動きます。そのリズムをアメリカに持ち込むと、商談はそのまま立ち消えになります。米国では意思決定者が明確で判断が速く、バイヤーは「あなたに背中を押してもらう」ことを期待しています。遠慮して待つのは、機会の放棄に等しいのです。

対処法:誰が決裁者かを早期に見極め、その人物に直接、明確に価値を届ける。そして次の一歩を相手に求める。

間違い③ 価値を示す前に、関係構築に時間をかけすぎる

日本では、まず人間関係をつくり、信頼を醸成してからビジネスに入ります。アメリカでは順番が逆です。まず価値を示し、成果を出すことで信頼が後からついてくるのが一般的です。商談初期に関係づくりへ過度な時間を割くと、「本題はいつ始まるのか」と相手を苛立たせてしまいます。

対処法:早い段階で「あなたにとってのメリット」を具体的に提示する。信頼は、会食ではなく成果で築く。

間違い④ 謙遜しすぎて、自社の価値が伝わらない

日本の美徳である謙遜は、米国の商談ではしばしば不利に働きます。「弊社の製品はそれなりに」といった控えめな表現は、米国のバイヤーには「自信がない」「実績が乏しい」と映ります。

対処法:自社の価値を、具体的な数字とともに、堂々と語る。誇張ではなく事実を自信を持って伝えることは、傲慢さではなく誠実さと受け取られます。

間違い⑤ 曖昧なまま商談を終え、クロージングしない

日本では、明確な拒絶を避け、曖昧な表現で相手の顔を立てる文化があります。「検討します」が事実上のノーであることも珍しくありません。アメリカのバイヤーはイエスもノーもはっきり伝え、売り手が「ご注文いただけますか」と明確にクロージングすることを当然と考えます。注文を求めない営業は、米国では「やる気がない」とすら見なされます。

対処法:商談の最後に必ず次のアクションを明確にし、注文を求める。断られても人格否定ではない。関係を保ち、次につなげる。

あなたの強みを捨てる必要はありません

ここまで読んで、「日本式は全部間違いなのか」と感じた方もいるかもしれません。そうではありません。日本企業が持つ誠実さ、緻密さ、品質へのこだわりは、米国市場でも大きな武器になります。

必要なのは、強みを捨てることではなく「翻訳」することです。文化の違いを理解し、伝え方を米国流に最適化すれば、御社の実力は必ずアメリカでも通用します。

サガモアーグローバルコンサルティングは、30年の米国営業経験をもとに、この「翻訳」を専門にお手伝いしています。御社の米国事業が本来の力を発揮できるよう、異文化営業トレーニングからご支援します。